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波長を合わせることに上手になりすぎた私たち/川端里恵

樋口桂子『日本人とリズム感』
7月のテーマ 「波」
海が美しい季節。今年は水遊びも控えめになるかもしれませんが、海でなくとも、私たちはたくさんの波に囲まれて生きています。音も光も波。いま、人工の“電磁波“が5Gで問題になっていたりもします。自然のゆらぎに身を任せること、自分の肌や気分の波に寄り添うこと、不要な波を外に流すこと、目に見えない波との付き合い方を考えます。
樋口桂子『日本人とリズム感』01
樋口桂子『日本人とリズム感』02
樋口桂子『日本人とリズム感』03
樋口桂子『日本人とリズム感』04
樋口桂子『日本人とリズム感』05
樋口桂子『日本人とリズム感』06
樋口桂子『日本人とリズム感』01
樋口桂子『日本人とリズム感』02
樋口桂子『日本人とリズム感』03
樋口桂子『日本人とリズム感』04
樋口桂子『日本人とリズム感』05
樋口桂子『日本人とリズム感』06

オンライン会議やマスクをしたままの打ち合わせに慣れてきた。

いつもより大きめにリアクションする、発言したいときは手をあげる、語尾をはっきり言うなど、欧米式な新しいお作法もだいぶ身に付いてきた。

 

日本人の会話の特徴という話でいうと、『日本人とリズム感』(樋口桂子)に「日本文化は稲作文化に起因する」との分析が載っていて、とても印象に残っている。

「稲作の作業は他の人と合わせながら、呼吸を合わせながら行わなければならない。他の人と協調して動作を揃えるリズム感が育っていった」

とある。 同意する際、イタリア人は顎を上げるが、日本人は下向きに頷き、会話中の頷きの回数も多いらしい。

 

“リズム感”をテーマに、音楽やダンス、絵画などを通じて日本文化の独自性をあぶり出すこの本。
読めば読むほど、日本人は「波長合わせ」が得意なんだなと思う。

「空気を読む」「察する」「暗黙の了解」……。
このコロナ禍は、波長を合わせすぎるようになってしまった私たちにチューニングし直しを迫ったのかもしれない。

 

今までよりも少し自分勝手に、自分の気分の波に正直になって。
退屈なオンライン飲みは「ごめん、電波の調子が悪いみたい」と急に離脱したっていい。

顔を洗って、お手入れして、好きな音楽をかけて、明日の楽しみなことを考えようかな。

 

<Profile>

川端里恵

1979年生まれ。ウェブマガジン「mi-mollet(ミモレ)」副編集長。『あしたのジョー』の大ファンで、講談社へ入社。おすすめの本を紹介するPodcast「真夜中の読書会〜おしゃべりな図書室〜」も毎週配信中。
Instagram:@batayomu
mi-mollet(ミモレ): https://mi-mollet.com/

 

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