Less is beauty

CART IS EMPTY

カートに商品が入っておりません

内容をご確認いただき、ご注文手続きへお進みください

SUBTOTAL ¥ 0 + tax

現在地を知るためのしるし。菅原敏

詩人 菅原敏
incense LOGのブックレットに、書き下ろしの詩を寄せていただいた、詩人・菅原敏さん。詩集の出版だけでなく、朗読やプロダクト開発など、詩を様々な形で体験できるような活動をされています。お香を詩で表現するという今回のお題にあたって、香りや尾道で感じたことをお伺いしました。
現在地を知るためのしるし。菅原敏01
現在地を知るためのしるし。菅原敏02
現在地を知るためのしるし。菅原敏03
現在地を知るためのしるし。菅原敏04
現在地を知るためのしるし。菅原敏01
現在地を知るためのしるし。菅原敏02
現在地を知るためのしるし。菅原敏03
現在地を知るためのしるし。菅原敏04

部屋でひとり、小さな箱からお香を出して、火を付ける。

「いまここに自分はいるんだ」と、

ささやかな狼煙(のろし)を上げているような感覚になります。

 

自分の現在地を知る。

儀式のような祈りのような時間がそこにありました。

 

先日、お寺で座禅瞑想の体験をしたときにも、お香が焚かれていました。

なぜ焚くのか尋ねると、香りによる精神効果だけでなく、時間を計るためでもあるのだと。

 

火を付けると、ある一定の時間をかけて煙になっていくお香。

一本の線香は時間軸であり、立ち上る煙は、時間の形でもある。

お香は、時間という目に見えないものが可視化され、

過去と未来をつなぐ装置とも捉えられます。

 

また、香りは、場所をつなぎ、旅をする装置でもあります。

 

新旧入り交じる尾道の町並み。

収穫をお手伝いした島のレモン畑。

そのレモンの原産地、海を越えたインドのアッサム地方。

LOGをつくったのは、インドのスタジオ・ムンバイ。

 

どこか懐かしいような異国のような香りに乗って、

記憶や想像の世界へ、どこへでも。

 

過去と未来、こことどこか遠く。それらの交差点のような、香りと煙。

incense LOGと、そこに寄せた一遍の詩で、

「いまここ」を感じられる時間になればと思います。

 

現在地を知るためのしるし。菅原敏

 

<PROFILE>

菅原敏

詩人。2011年、アメリカの出版社PRE/POSTより詩集『裸でベランダ/ウサギと女たち』をリリース。以降、執筆活動を軸にラジオでの朗読や歌詞提供、欧米やロシアでの海外公演など幅広く詩を表現。近著に『かのひと 超訳世界恋愛詩集』(東京新聞)、燃やすとレモンの香る詩集『果実は空に投げ たくさんの星をつくること』(mitosaya)、『季節を脱いで ふたりは潜る』(雷鳥社)。東京藝術大学非常勤講師

Instagram:@sugawarabin