Less is beauty

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無になる時間。/RIM.ARK 中村真里

RIM.ARK ディレクター
シンプルで削ぎ落とされたデザインのファッションブランド「RIM.ARK」のディレクターを務める中村真里さん。デザインのインスピレーションや、忙しい中でも「無」になる時間の作り方について、お話しいただきました。
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凛とした強さ、無駄を削ぎ落としたシンプルなデザイン、タイムレスで本質的なアイテム。それらで纏う人の内面的な豊かさを表現するRIM.ARKは、SENNの「Less is beauty」の考え方とも共鳴する思想を持っています。

 

無になる時間。/RIM.ARK 中村真里02

 

ブランドディレクターの中村さんは、休日に美術館やギャラリーに行ったり、本屋さんに籠もったりして、デザインのインスピレーションを得ていると話します。

 

「もともと年に何度か海外へ行って、そこで街の人のファッションを見たり、素敵な人の観察をしたり、たくさんのインプットがあったので、気軽にいけなくなってしまったのはショックでした。でも、行動範囲が限られたことで、身近なところにもいろんなヒントはあるんだなということに気付かされたんです」

 

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今年のAWコレクションのメインアイテムは、そんな身近なインスピレーションが形になったデザインのひとつ。ゆらぐような柄に小花が刺繍されたシアー生地。

 

「緊急事態宣言でどこにも行けなかった時、気分転換に家の近所を散歩してみたら、緑道沿いの川に小さな花が咲いているのが見えたんです。それまでは、川をちゃんと見たことすらなかった。身の回りの些細なことにも目を向けようと思うようになりました」

 

ブランドディレクターとして忙しい日々を送る中でも、日常の中にも小さな余白をつくるようにしているそう。

 

「たとえば、休日の朝、植物の水やりをするあいだは、窓を開けて空気の入れ替えをしながら、お香を焚きます。SENNのお香も愛用しています」

 

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スキンケアはシンプル派な中村さんですが、乾燥しやすい肌にお悩みも。そんなときは、SENNのウォーターインマルチバームで保湿をしています。

 

「仕事中、手や指先もカサカサしてしまうので、デスクに置いて使っています。バームなのにさらっとしていて、塗った後もパソコンやスマホに触ってもべたつかないテクスチャーがお気に入りです。香りも好きで、仕事中にも一瞬の余白を作ってくれます」

 

最近は、誕生日にもらったフェイススチーマーが、夜の日課に。スキンケアのためというよりは、瞑想のような時間になっているそうです。

 

「あまり美容に時間をかけないタイプなので続かないかなと思ったのですが、スチームを浴びているあいだスマホもテレビも見ず、ただ何もしない時間にしてくれるんです。ほっといたら常に仕事したり画面を見てしまうから、そういう『無』の時間を意識して大切にしたいなと思います」

 

<PROFILE>

中村真里

長崎県出身。RIM.ARK Director/Designer。

16年にRIM.ARKを立ち上げ、現在全国に7店舗出店。ブランドのディレクションのみならず、商品のデザインも手がけ、自身のブランドから洗練された女性像を創りだしている。

Instagram:@_marinakamura_