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夏至の会。

2021.6.21 SENN 1st Anniversary 夏至の会
日長きこと至る、夏至。SENNは、2021年6月21日に一周年を迎えました。日頃からSENNを支えてくださっている関係者の方々へ感謝を込めて、「夏至の会」を八雲茶寮にて催しました。香り、お茶、アート作品などを通し、静寂の中で余白を嗜むひとときとなりました。
夏至の会00
夏至の会00

梅雨の晴れ間となった、夏至の日。都心にありながら、静かで澄んだ空気が流れる八雲茶寮に、ひとり、またひとりと、ご招待客のみなさまが訪れます。

緑に囲まれた石段をのぼり、暖簾をくぐると、そこはしっとりとした非日常の時間。

 

夏至の会01

 

まずはおもてなしの冷茶で喉を潤しながら、<記憶の現像室>へ。

ここは、京都を拠点に活動するビジュアル・コンポジット・アーティストのYUNA YAGIさんによる作品が展示されています。

 

夏至の会02

 

「全てが存在するが何もない」という、大乗仏教の教えである「色即是空」の思想を写真というメディアで表現した、作品シリーズ「Blanc / Black」。その新作を、SENNの一周年を記念して撮り下ろしていただきました。

全てが写っているにもかかわらず、全てを認識することが出来ない白と黒の写真。目には見えない、無限に重なりゆく時空を感じられる作品です。

 

夏至の会04

 

<刻(とき)の調香室>は、 SENNのスキンケアプロダクトに使われている8種の植物の香りをひとつずつ聞き分ける、聞香体験から。

香りを閉じ込めたグラスを傾けながら、クロモジ、ビャクダン、ユズなど、それぞれの香りの個性を感じます。

 

夏至の会03

 

その奥では、調香師・沙里さんが、その場の空気を感じながら、即興で調香していきます。はじめに、SENNの香りのキーノートでもある「クロモジ」の枝を折り、フレッシュな香りを味わいます。

その後、それらを煮出したり、焙じたり。

イランイラン、プチグレン、アオモジなどひとつずつ精油を加えながら、刻々と変化する香りの世界へ誘われていきます。

 

夏至の会05

 

感覚が研ぎ澄まされたところで、<瞑想の茶室>へ。

灯りを抑え、外の緑と自然光を生かした静かな茶室で、五感を使ってゆっくりとお茶を味わいます。調香室でも香りを体験したクロモジを、今度はお茶として味わいます。

クロモジとフレッシュな青ユズを用いた当日限りのSENNオリジナルブレンドティー。柑橘のような爽やかな香りと、少しスパイシーな味わいが、口の中に夏らしい風を運びます。

 

夏至の会06

 

季節のお菓子は、夏至にちなんだ「ひと口果子」。旬のとうもろこしを使った深い甘さの餡で、​香ばしい焦醤油餡を包んだものです。とうもろこしを齧った瞬間のように、幼いころの夏の記憶がぷちぷちと弾けていきます。

瞑想のようにゆっくりと味わい、心をととのえてゆきます。

 

夏至の会07

 

最後は、SENNのスキンケアを試したり、お香の香りを体験できる<余白の展示室>。

一周年を記念してコラボレーションしたmegumi tsukazakiの香立てや、そのほかの作品も展示。

 

日々の忙しさや、喧騒からはなれ、五感を解放して自分と向き合う静かなひととき。SENNがみなさまの元へお届けしたい時間を凝縮した一日となりました。

SENNは、これからもみなさまとともに、そんな余白の時間をつくっていきたいと思っています。

 

 

COLLABORATOR

 

「かほりとともに、」沙里 /  調香師

「記憶とこころ」をテーマに、植物等からエッセンスを抽出し、風土や人、音楽や季節のうつろい、五感と向き合う体験を、香りによって引き出すことを探求しているアーティスト。日本の伝統的な香道作法と西洋の香文化を融合させた新しい聞香を創始し、未来に繋ぐ活動も行っている。国内外でのアトリエ多数。インスタレーションほか、空間や製品における香りのデザインに携わりながら、コラボレーションや体験を通じ、生への問いを重ねている。IFA 国際アロマセラピスト。2011. フレグランスコンテスト環境大大臣賞受  2015. ミラノ万博博覧会にてフレグランス選出

 

YUNA YAGI 八木 夕菜  / ビジュアルコンポジット アーティスト

「見る」という行為の体験を通して物事の真理を追求し、写真の特性を活かした視覚と現象を使った作品制作、インスタレーションを国内外で発表している。主な作品に、写真にアルゴリズムを施し画像を歪ませた「崩れゆく世界」(2016)、日本の葬祭場から日本人の死生感を考察した「祈りの空 」(2017)、光と影をテーマにした「BLANC/BLACK」 2019 などがある。主な受賞に、「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」ポートフォリオ・レビュー最優秀 ハッセルブラッド賞(2016) 、パリ国際現代写真アートフェア、FOTOFEVER (2017) 招待作家、Eberhaard Awards にノミネート(2019)他多数。

 

「megumi tsukazaki」 塚崎 愛 /  陶磁器作家

「水のような 空気のような 静かな陶」をコンセプトに、瑞々しい硝子釉と素朴な白い土を用いて作る器やアクセサリー。水や空気のようになくてはならないものだけれど、主張せず静かにそこにいるもの。作品を手にとった人が、一番いい時の気分を思い出せるような、ひっそり気持ちを委ねられるような存在になるような器になれるようにと思いを込めて。まるで水の膜が張っているような代表作のジュエリーベース「糸雨」、「月時雨」や、ヒビを生かした「貫入」のシリーズを発表。