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いつも静かにそこにいる、なくてはならないもの /陶磁器作家 megumi tsukazaki

横浜にアトリエを構え、「水のような 空気のような 静かな陶」というコンセプトで、うつわや陶小物を制作している、塚崎愛(めぐみ)さん。代表作のジュエリーベースに、SENNウォーターオイルバランサーを飾ると、インテリアとしても愉しんでいただけるのではという発想で、今回NEWoMan横浜へのリミテッドストア出展に際し、セットでの販売をさせていただくこととなりました。コンセプトを紐解くと、塚崎さんが陶に寄せる想いが見えてきました。
陶磁器作家 megumi tsukazaki02
陶磁器作家 megumi tsukazaki01
陶磁器作家 megumi tsukazaki03
陶磁器作家 megumi tsukazaki04
陶磁器作家 megumi tsukazaki05
陶磁器作家 megumi tsukazaki06
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陶磁器作家 megumi tsukazaki05
陶磁器作家 megumi tsukazaki06

ブランドを始めようと準備する中で、最初にできたのがジュエリーベースでした。

土とガラスを自分で調合していて偶然仕上がったその陶をを見て、
「水のような 空気のような」という言葉がでてきました。

 

洗面器に溜まった、少し白濁したような水。そういう身近な水が好きです。

土をいじっていてちょっと温度を変えたら出てきた色合いが、この前見た水に似ているなとか、私のインスピレーションになっています。

 

空気は、なくてはならないものだけれど、主張せず、静かにそこにいるもの。

作品を手にとった人が、ひっそり気持ちを重ねられるような余白を意識しています。

 

普段の生活の中でも、余白は大切。

 

焦りは作品にもでてしまうので、無理はしない。

毎日、絶対できる小さな目標を立てて、小さな達成感を得られるようにするんです。これもできるかなっていうのはいれない。できなかったら自信なくなっちゃうから。そうすると、気持ちの余裕もできるし、自信にもつながります。

 

毎日同じことを繰り返すのも、ある意味で余白をつくってくれます。

たとえば、わたしは毎朝アトリエに来ると、まずお茶を淹れます。お茶はいろんな種類を用意しているから、飲みたいお茶で今日の自分に気づく。ルイボスティーを淹れる日は疲れているのかもとか、スパイシーなチャイが飲みたいときは活を入れたいんだなとか。

自分が自然と選んでいるものには、自分の本当の気持ちが表れてしまうものです。

 

そういうものを集めていくと、共通点が見えてくる。

それは、水のように空気のように、いつも静かに存在しているけれど、なくてはならないもの。

自分と向き合うということは、好きなものを見つけていくことと同じだと思っています。
やりたいことが分からないという人も、好きなものを集めていけば、いつか心からやりたいことが分かってくるはずです。

 

私は、大学の空間造形学科を出たあと、一度会社に就職しました。勤めていたころ、休日に行くセレクトショップでジュエリーや雑貨に触れる時間が、日々の疲れや忙しさを忘れさせてくれました。数年会社員をしたあと、やっぱり自分の好きなものづくりを仕事にしようと、陶芸学校に通ってブランドをつくったんです。

 

あのとき私を救ってくれた、心浮き立つようなあの瞬間。

日々を忙しく生きる方々にとって、そんな瞬間に戻ってもらえるような陶でありたいと願っています。

 

 

<Profile>

塚崎 愛 Megumi Tsukazaki

「水のような 空気のような 静かな陶」をコンセプトに陶磁器作家 塚崎愛がデザイン・制作する。瑞々しい硝子釉と素朴な白い土を用い、代表作のジュエリーベースを始め、花器・小箱・器など、陶小物を制作。

1986年 横浜生まれ
2014年 横浜いずみ陶芸学院卒業卒業後、ギャラリーにて個展・グループ展で発表。
2015年「megumi tsukazaki」設立
現在、横浜にて作陶

HP: www.megumitsukazaki.com/

Instagram:@megumitsukazaki