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習うより慣れろ。/ ◯間 -MA- 酒井俊明

京都・九条
SENNの招待制イベントでコラボレーション後、ウォーターオイルバランサーを店頭にてご紹介いただいている、京都の東寺のそばにある現代の日本茶空間、「 ○間 -MA-」。日本茶の多様な楽しみ方を飲むだけでなく、見る、知る、食べる、香りを聞くなど、お茶の豊かな楽しみ方を提案する空間です。仕掛け人の酒井さんに、現代の人々にとっての「お茶を飲む時間」についてお聞きしました。
◯間 -MA-01
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お茶の世界を知ったのは、大人になってから趣味として通い始めた茶道の教室でした。

もともとデザインやプロデュースの仕事をしていたので、お茶室、道具、所作などをすべて含めて、ひとつの芸術だというところに、不思議としっくりくる感覚がありました。

 

茶道では、ひとつひとつの所作の意味がすべて決まっています。

この動作ひとつが何を意味するのか。その価値観は茶道の時間だけではなく、生活にも溶けこんでいきます。

 

初めはわけも分からず積み上げていく。そうすると、自然と型が身体に染み込んでくる。自分の考えや魂を入れるのはそのあと、と言う教えを実感しています。。

 

自分がいい状態だと、作法のことすら考えずにお茶が点てられるんです。その「無」の状態に入っていくと、匂いや音など、より身体感覚が敏感になっていきます。そうすると今日の自分を知ることができるんです。

 

“習うより慣れろ”というのは昔の人の考えのようにも思えますが、頭ではなく身体の感覚を大事にしましょうという意味では、まさに現代に必要とされていることなのかもしれません。

言い換えれば、情報としての「知識」だけではなく、自ら手足を動かして「知恵」を身につける、ということです。

 

お茶でなくても、良い習慣を持ち続けるということは、精神状態を良くする上で大事なことだと感じます。ある人にとってはそれがスキンケアの時間かもしれないし、瞑想の時間かもしれない。

 

「時間」は目に見えないし重みもないけれど、手触りはある。

そういう質感のある「時間」をつくりだす、器としての「空間」を、ここ「 ○間 -MA-」で実験しながら、自分なりの理想を更新し続けていきたいと思っています。

 

 ○間 -MA-でのイベントレポート記事はこちら

 

 

<PROFILE>

酒井俊明 

「 ○間 -MA-」仕掛け人。文化、アート、社会課題、他にも興味の赴くままに様々なジャンルを横断し自身と社会が求める何かを創り出していく、デザイン・企画・プロデュースが生業の表現者。 近年は茶の心を核に日本文化の理解と今様の生活スタイルになじむ茶の湯とその周辺を模索中。

https://0ma.jp/