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心を添える白。/ かみ添 嘉戸浩

HOME RETREAT 「かみとことば」
「かみとことば」をテーマにした「HOME RETREAT」にて、コラボレーションさせていただいた、京都の唐紙工房「かみ添」。手摺りの印刷技術で、紙そのものの美しさや素材の手触りを生かした壁紙や便箋をつくっています。主宰する唐紙職人の嘉戸さんは、グラフィックデザイナーとしてアメリカで働いた後、京都の紙工房で修行し独立という異例のキャリア。そんな彼だからこその、素材の美しさを活かす「引き算」の視点や、紙と向き合う時間について、お話を伺いました。

紙は、それそのものだけでは機能しません。

 

そこに文字を書くと人に思いが伝わったり、色や文様をつけて空間を彩ったり、

なにかが添えられた時に、はじめて価値が生まれるんです。

 

 

だからこそ、紙自体はできる限り薄化粧にして

素材の良さを引き出すようなものづくりをしています。

 

なにか新しいことをしようと思った時、色を強くしたり、文様を重ねたり「足し算」をしがちです。

紙をオーダーしてくれるお客さんもせっかくいい紙だからと、いろいろオプションをつけたくなってしまったり。

だからこちらは、常に「引き算」して、控えめに抑えられるかの駆け引きですよ。

 

結果としてかみ添の唐紙は、白い紙に白い絵の具を乗せたものが多い。

唐紙をよくご存知の方からすれば「自分何もしてないやん」と思う人もいそうですが、外から入ってきた私の目には、紙のテクスチャーや触感、素材そのもので充分美しく映るのです。

 

 

これから先、もっといろんなことが発達してペーパーレスは進んでいきますが
そうなればなるほど、手作りのものに惹かれるようになると思います。

 

障子や壁紙などの建築材にしても、ビニールやコンクリートなどの方が汚れなくてお手入れも便利です。でも、経年変化でどんどん風合いがよくなっていく自然の素材も、味わい深いものです。

 

メールは、情報を共有するには便利だし、もちろん僕も使いますが、手書きの文字には、気持ちと時間が乗っていく。それは、相手へ一番伝わる「心配り」です。

 

手紙を書いたり、何か文字をしたためるときには、

綺麗に文字を書こうとか、紙を汚さないようにとか

何かをコントロールしようとは想わず自然のまま紙と向き合って。

 

文字を間違えても、紙にシワが入っても、それはそれでよし。

紙に寄り添うように、あなたの自然体のままで。

 

 

<Profile>

嘉戸浩

1998年京都嵯峨美術短期大学専攻科プロダクトデザイン学科卒業。2001年サンフランシスコ私立アカデミー総合芸術大学 グラフィックデザイン科卒業。卒業後ニューヨークへ移り、雑誌社でインターンシップ、アートプロダクションを経験すると同時に、幾つかのデザイン事務所でフリーランスデザイナーとして活動。帰国後、唐紙の老舗工房に入る。2009年独立、同年9月ショップ兼工房「かみ添」を職人の街京都西陣にオープン。 

HP: http://kamisoe.com/
Instagram:@kamisoe_kyoto