CART IS EMPTY
カートに商品が入っておりません
Less is beauty
カートに商品が入っておりません
生命を繋ぐ、輪をつむぐ、やさしいひとてま。/ 谷尻直子
HITOTEMAの料理は、昔から脈々と受け継がれてきた日本の家庭料理にひと手間かけた、現代の「母の手料理」。決して奇をてらうことない食材と調理法ながら、家庭料理には、誰もが「ああ、おいしい」と深呼吸をしてしまうような力があります。
ローフードや菜食、薬膳や植物療法を勉強する中で、昔ながらの日本の発酵食品や乾物などの素晴らしさに気づき、それを中心にしたいと思ったそう。そこに現代ならではの視点や食材の組み合わせを見つけ、新鮮だけどほっとする味を目指していると直子さんは言います。
一児の母でもある直子さんの、他への健康への気遣いが折り重ねられています。
この本を読んで、そして実際にレシピを参考に料理を作ってみて気づいたことは、“ひと手間以上”はかけていないということ。使う食材はミニマムで手に入りやすいもの。さっと作れるシンプルなレシピたち。
“私が伝えたいのは、日本の食卓や食材の「地味」のすばらしさ。そして当たり前に行ってきた調理プロセスや食材でも、今の目線で見直して削るべきものは削り、必要と思うものだけを選択して、これからの食生活にフィットさせること。”(本文より)
もちろん、手間ひま掛ければおいしい料理は作れます。でも、仕事と家事とで忙しい現代の「母」(男女問わず家でご飯を作る人)たちに、毎日そんな時間はないかもしれません。食べるという行為以外に、音楽や映像、運動など行いたい日々のものごとは沢山あります。
大切な人と同時に、自分のことも想ってあげられる。食材のひとつひとつを、じっくり味わうことができる。
余計なものを削ぎ落としつつ新鮮さを加え、地味だけれど滋味深い料理が子どもも大人も、お酒を好きな人もそうでない人も、ほっとするひとときをもたらしてくれるだろう、そんな一冊です。
HITOTEMA HP:hitotema.stores.jp
<著者プロフィール>
谷尻直子
料理家。東京・渋谷の予約制レストラン「HITOTEMA」主宰。8人の大家族で育った体験や、ベジタリアンであった経験を生かしてお酒に合いつつカラダのことを考えた自然中心の食の提案を行う。自家菜園やスパイス、薬膳、金継ぎなど、「ライフスタイル」全体のプロジェクトの企画運営を行う。ナチュラルなライフスタイルとファッションの交わった部分のプランニングやアドバイザリーの仕事も多数。
所属事務所HP:stanford-group
Instagram:@naokotanijiri