＜ INDEX ＞

▼ 「食」から心身をととのえる

▼ 春から初夏に取り入れたい食材

▼ 内側から温め、巡りを促すスープ

▼ 削ぎ落とす美しさ

▼ シンプルにめぐらすスキンケア

▼ 安心のとろみと2ステップ

▼ 本来の美しさを引き出す

「食」から心身をととのえる

中医学・薬膳の思想をベースに、心と身体をととのえる料理を提案されている井澤さん。

薬膳という言葉を聞くと、手が込んでいたり特別なものを食べないといけなかったり、難しい印象を抱いてしまいがちですが、もっと私たちの身近なものであると教えていただきました。

「薬膳はものすごくおおらかなものです。それぞれの体質や、身体が必要としているものをお膳に組み立てていただくこと。決して苦いものや草っぽいものを食べるということではありません。」

「中医学や薬膳では、身体の不調を体質や根本の原因からアプローチして治していきます。

例えば、梅雨の時期の頭痛や気分の落ち込みは、身体に湿気が溜まりやすい季節柄の症状だったりします。じゃあ、水を排出する働きのあるカリウムの多いじゃがいもを食べましょうとか、頭痛に加えて食欲不振もあるなら胃腸にやさしい調理法でいただきましょうとか、食べるものから不調をととのえていきます。」

春から初夏に取り入れたい食材

その季節ごとに取り入れたい食材は、まず”旬”のものに目を向けてみること。

旬の食材は、私たち人間がその季節に必要な栄養や効能が豊かに詰まっていて、それを食べて健やかに過ごせると言います。

「春から初夏にかけては、柑橘類やいちごを取り入れるのがおすすめです。『肝』に負担がかかる季節なので、ケアするには酸味と少しの甘みが必要になります。香りもいいので、気の巡りも良くなり、ストレスも解消しやすくなりますよ。」

内側から温め、巡りを促すスープ

「朝起きた時は身体が冷えているので、1日のスタートに温かいものを食べる。そして、少しの塩分をいただくととてもデトックス効果が高いんです。なので朝はスープとかお味噌汁とかがおすすめなんですよ。」

料理家、国際中医師としてレシピ・商品開発もされている井澤さんに、内側から心と身体を温める、おすすめのスープを教えていただきました。

「生姜で体を温めて香りも楽しみ、巡らせる。そして春から初夏は、『肝』をケアするターメリック（ウコン）は取り入れたい食材です。私が商品開発に携わった、産後ケアブランド『for her.』の栄養たっぷりのスープをご紹介します。」

＞鶏肉と生姜のターメリック豆乳スープ

ターメリックベースのスープで具材を煮込み、生姜やスターアニスを加えたスパイス香るスープ。薬膳で、「気」と「血」の巡りを良くするとされるターメリックは、産褥期のさまざまな痛みを和らげたり、デトックスをサポートします。ブラックペッパーやスターアニスはそれを助け、身体も温めます。良質なタンパク質である豆乳と鶏肉に加え、代謝を助ける白菜もたっぷりです。

＞『for her.』

多くの女性が悩む産後トラブルをサポートする、産後ケアブランド。産後トラブルに悩む女性のために、国際中医師である井澤さんと産後のプロである海外の産後ドゥーラがコラボレーション。東洋医学の中医学や漢方、アーユルベーダなどをベースに、助産師や管理栄養士も交えて、1年以上かけてレシピを開発。添加物不使用で、可能な限り化学物質や農薬を使用していない食材で作られています。

削ぎ落とす美しさ

「元々シンプルなものが好きだけれど、年を重ねてきてよりシンプルさを好んでいる感覚があります。作る料理も、身に付けるものも、お化粧品もすごくシンプルになってきました。削ぎ落とした先に、1+1が10になるようなものが身の周りに揃っているなと思います。」

井澤さんの審美眼で選び抜いた愛用の調理道具を愛でながら、語ります。

「『塩遊び』が私の料理の原点です。基本の塩さえあれば何でも美味しくなる。でも、入れすぎると食べれないほどタイトなものになってしまう。その塩梅で全てが決まっていく。つまり、塩が基本だから、その基本を大切にしたらプラスするものは少しで良いわけで。そんな料理の理念が、ものを選ぶことにも繋がってますね。」

余計なものを削ぎ落とし、基本を大切に素材そのものの魅力を引き出すという井澤さんの料理への理念。SENNの大切にする「Less is beauty」という考え方と重なります。

シンプルにめぐらすスキンケア

シンプルな2ステップで丁寧に向き合う、

中医学の思想に基づいて生まれた、めぐり、めぐらすスキンケア。

漢方・生薬にも用いられる天然由来の成分と、月桃の奏でる唯一無二の香りが

めぐりをととのえ、肌本来の美しさを引き出します。

安心のとろみと2ステップ

削ぎ落とされた２ステップながらも、安心の保湿力。

ナチュラルな処方という観点からも、めぐりのケアの魅力を感じていただきました。

「50代後半になると、さっぱりした使用感だと少し心許ないところがある。でも、メグリローションには『とろみ』があるので安心して使えます。そして、月桃の香りがナチュラルで、料理にも使うものというところもすごく良いですね。」

「旅には、調理道具にエプロン、原稿など荷物がどうしても多くなってしまいます。でもスキンケアも大切にしたい。お化粧品がたくさんあると迷ってしまうし、出し入れも大変だし、その点2つで潤ってしっかりケアしてくれるのはとっても頼もしいです。」

本来の美しさを引き出す

「食」で根本から心と身体をととのえ、

肌土台にアプローチするスキンケアで、本来のハリと自然なツヤを引き出す。

MEGURI LOTION＆EMULSIONは

少ない工程を丁寧に、肌のめぐりを感じながら自活する肌を目指します。

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＜PROFILE＞

井澤由美子

料理家・国際中医師・国際中医薬膳師

旬の食材の効能と素材の味を生かした、身体を健やかに保つレシピを考案。発酵食にも造詣が深い。予防医学でもある中医学、エビデンスのある現代栄養学を織り交ぜ、しっかりとアプローチする食養生を提案。NHK「きょうの料理」「あさイチ」などの料理番組の他、企業CM、ラジオなどに出演。著書に「365日の食が心と体の薬になる・まいにち食薬養生帖」（リトルモア）、「心と体をととのえる漢方ごはん」（永岡書店）など多数、8月に新刊発売予定。国際中医薬膳師試験認定校「東京食薬LABO」主宰。

Instagram：@yumiko_izawa