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うるおう、白の養生ごはん / 乾燥ケア
冬の肌の乾燥の原因パターンは、大きく分けて3つあります。
貧血:巡らせる血が少なく、肌に栄養や水分を送りこめない
冷え性:ストレス・運動不足などで血のめぐりが悪く、栄養や水分が行き届いていない
消化吸収不良:暴飲暴食や消化不良で肌をつくる栄養を取り込めていない
このような原因を根本的に解決することが大切で、食で改善できるのは、腸に負担をかけず、めぐりを良くして、肌の栄養素や水分を行き届かせることです。
うるおいのための一番のおすすめ食材は「お米」。
ごはんは、消化臓器を強めてくれて、身体の中に潤いをつくってくれます。冬場は意識的にお米を食べることをおすすめします。
逆に、パンは、水分が少ないため、消化吸収するときに体の中の水分を大量に使います。バターや塩が入っているものも多く、食べすぎると身体を酸化させてしまいます。
めぐりを良くする食材は主に「白くてぬるっとしたもの」。栄養素としては、ムチン(水溶性食物繊維)と呼ばれる、ねばっとしている成分が、腸を綺麗にしてくれるんです。
薬膳でうるおいを作る食材といわれている食材は、白キクラゲ、クコの実、ローヤルゼリー蜂蜜、ツバメの巣、フカヒレなど。スーパーの中華・エスニック食材のあたりに売っていることが多いです。
その他、骨付き鶏肉 (手羽元、手羽先、スペアリブ)、海鮮(牡蠣・ホタテ・イカ)、梨、柿、れんこん、ねばりけのある芋(山芋、長芋、里芋)、きのこ類、ナッツやごまもおすすめです。
最後に、うるおい食材をたっぷりつかった、冬にぴったりの養生レシピをご紹介します。
ネギとニラは冬に身体を温めてくれる二大食材です。貧血に効くなつめ、汚れた血を流すザーサイなども、めぐりにアプローチしてくれます。食材や味付けはお好みでいろいろとアレンジしてみてください。
<うるおい粥>
白米 1/4カップ
水 2カップ
ごま油 小さじ1
手羽元 2本
生姜 スライスしたもの2〜3枚
長ネギ 1本
白キクラゲ 戻したもの100g
なつめ 2個
松の実 大さじ1/2〜
1. 洗ったお米と水、手羽元、生姜を土鍋に入れ、蓋をして中火で火にかける。
2. 5分ほどしたらなつめをいれてさらに煮込み、沸騰したら弱火にしてあくをとる。
3. ごま油を回しかけ、長ネギと白キクラゲをいれ、蓋をして15分ほどさらに煮込む。
4. 時々かき混ぜながら、とろみが出てきたら、松の実をいれる。
5. 好みの柔らかさになるまで煮込んだらできあがり。塩やトッピングでお好みの味に。
トッピング
ニラとザーサイのラー油和え(生のニラとザーサイを醤油とラー油で和える)
黒糖くるみ(剥きくるみを黒糖と一緒に炒る)
煮玉子(半熟卵をだし醤油につけこむ)
<PROFILE>
塚本紗代子
食養生研究家。国際中医薬膳師。〈TSUMUGI〉代表取締役。コミュニティの運営や料理教室、ワークショップなどで食を通した原体験を提供している。