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SENNが好きな人にお勧めする本、四選 / 塩谷 舞

SENNを愛用する人のひとり、文筆家の塩谷舞さん。独自の審美眼で、自分にとって心地が良いものを選び取る暮らしを送る塩谷さんが、ご自宅の本棚から選んでいただいた四冊をご紹介します
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▼ BOOK SELECTION 

  一、 『ほどよい量をつくる』

  二、 『クワイエット・コーナー
                  心を静める音楽集』

  三、 『違国日記』

  四、 『余白の芸術』

一、 ほどよい量をつくる / 甲斐かおり

大量生産・大量消費による負の側面が大きくなっている現代。そんな中で、「ほどよい量」を生産・販売する方向に舵を切った日本各地の製造会社や小売店の姿を、丁寧に取材した一冊。

 

「環境に過剰な負荷は掛けたくない一方で、いち消費者としては、心が喜ぶものを購入したいという欲もある。0か100か、環境か経済かという極論ではなく、『ほどよい量』というこの本のスタンスにはとても共感しています。SENNの美意識とも近いものを感じますね。」

二、 クワイエット・コーナー 心を静める音楽集 / 山本勇樹 (監修)

ジャンルや国、年代を超えて、心を深く静めてくれる繊細で穏やかな音楽が多数紹介されている。塩谷さんにとっては、新しい音楽との出会いに満ちているのだそう。

 

「静かな音楽を好んでよく聴いているのですが、そうすると音楽アプリのレコメンデーション機能では、既に知っているアーティストしかお勧めされなくなってしまったんですよね。だからここで新しい音楽を探して、音源を聴いたり、レコードを探したりしています。これは好きだな、と思える楽曲に出会えることがままあります。」

 

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三、 違国日記 / ヤマシタトモコ

人見知りの小説家が、姉の遺児を引き取り共に暮らす。年の差同居の様子が描かれた話題の漫画本。

 

「自分の暮らしと、同じ歩調で読める漫画が好きです。多くの漫画は私にとってはあまりにも刺激的で、テンポも速い。一度読むと、その世界観に引っ張られすぎてしまう。でも違国日記は、日常の描写の積み重ねで、私たちの日々と同じようにゆっくり関係性が構築されていく。読書をしている間が心地良いのは、時間を描き手側にコントロールされていないからなのかな……とも思います。自分のペースで楽しめる、ということですね。」

四、 余白の芸術 / 李 禹煥

美術家・李禹煥(リー・ウーファン)が1967年から2000年頃までに執筆した文章をまとめた一冊。

 

「お母さんが米を研ぐ、そんな毎日繰り返す行為の中に見出す反復性の美しさについて書かれた一節が、特に印象に残っています。さらっと読んだ一節も、少し経った時に”あぁ、あれはこういうことを言っていたのかもしれないな”と思い出すことも。美術家、李禹煥が作る余白の魅力。その地下に豊かな思想が流れていることを知り、嬉しくなります。」

 

自身のペース、暮らしにすっと馴染んでくれる四冊。

皆さんのこれからの生活に新たな気づきをもたらしてくれるのではないでしょうか。