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カートに商品が入っておりません
Less is beauty
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光を思い起こさせる陶 / 塚崎 愛
香立てのコラボレーションの話を聞いて、初めに浮かんだイメージは「光の動き」です。
1年で最も日が長い夏至の日ということで、 太陽の光を思い浮かべた時に、アトリエに西日の差し込む窓があるのですが、時間によって変化する光を想像しました。光は日頃意識することも多く、美しい光の時を待つこともあります。
「megumi tsukazaki」では1stプロダクトのジュエリーベースがブランドを代表するアイテムで、今回の限定の香立ては、「光の動き」を表すために、その手法を用いたガラスの釉薬と土を用いた表面に透明感のある白い香立てを作りました。
制作のプロセスでは、実際に手を動かしながら、何回も試作し、形を探っていきました。 緻密さや再現性よりも、その時にしっくりくる感覚や感性に委ねて、作っていくようにしています。軸は持ちつつも流動的で良いと思って作っています。人間が作っているものだからこそ、それが正しいんじゃないかと思って。
「megumi tsukazaki」のコンセプトである「水のような空気のような静かな陶」は、 水のように透明で、空気のようになくてはならない、心を静かにフラットにしてくれるものという意味を込めています。1日の中で、日常ではありつつも、特別との間にあるような時間が、少し良くなる器を作りたいと思っています。器が主役ではなく、人の出来事が人生の主役だからこそ、気持ちや思い出の受け皿になる器であって欲しいと思います。
ふと器を目にした時に、その器に紐づくいつかのポジティブな空気、いい瞬間の光景を思い出して欲しいと思っています。私自身は、素敵な人と出会えた時、いいことがあった時に、その時のことを忘れないように物を買うようにしています。だからこそ、こんないい瞬間があった、素敵な人と出会える運を持っている、そうすると何か落ち込むことがあっても挫けないですよね。そんな気持ちを明るくしてくれる思い出を宿すような器を作っていきたいです。
この香立てが、いつかの瞬間や光を思い起こさせる思い出の受け皿になればと思います。
<PROFILE>
塚崎 愛 megumi tsukazaki 陶磁器作家 「水のような 空気のような 静かな陶」をコンセプトに、瑞々しい硝子釉と素朴な白い土を用いて作る器やアクセサリー。水や空気のようになくてはならないものだけれど、主張せず静かにそこにいるもの。作品を手にとった人が、一番いい時の自分を思い出せるような、ひっそり気持ちを重ねられるような存在になるような器になれるようにと思いを込めて。まるで水の膜が張っているような代表作のジュエリーベース「糸雨」、「月時雨」や、ヒビを生かした「貫入」のシリーズを発表。
HP:megumitsukazaki.com
Instagram:@megumitsukazaki