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不安と期待の間で/RIM.ARK 草野 桜子

Ryan McGinley『Way Far』
テーマ「風」
東から吹く風が、長い冬を終わらせ、春の始まりを告げるころ。時代が大きく変わりゆく中で、どんな変化に対しても前向きに受け入れられますように。風のような自由な心になる一冊。
不安と期待の間で/RIM.ARK 草野 桜子01
不安と期待の間で/RIM.ARK 草野 桜子02
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不安と期待の間で/RIM.ARK 草野 桜子04
不安と期待の間で/RIM.ARK 草野 桜子05

仕事スタイルや生活様式の変化、それと同時に慣れない育児がはじまり、慌ただしい毎日を送る中で、「余白を生ける」という言葉にはっとさせられてしまう自分がいる。

 

母という経験が始まり、それと引き換えになくなっていく、一人の女性としての余白。

こういう執筆の機会がなければ、それさえ考える隙間もなかったかもしれない。

 

季節が変わる春からは、晴れて子どもも新しい環境での保育がはじまり、自分にも余白ができることへの期待、同時に募るたくさんの不安。とはいえ、自分の中にある不安はちっぽけなもので、これから始まる新しいことへの期待や、それをどう楽しみ、乗り越えるかだったりもする。

 

そんな、頭の中のもやっとしたものを取り除いてくれる一冊が、写真家・Ryan McGinleyの『Way Far』。

 

とある展示で出会ったこの本は、自由と過激さの中に繊細さの宿る作品集。ロードトリップで撮影された作品たちで、非現実的な物語を読んでいるような気分になる。

 

特に、表紙にもなっている色鮮やかな一枚が印象的。写真の繊細さ、洗練された色味と女性の姿が開放的で、風のように自由な心を連想させる。これからの先に新しく起ころうとしていることへの期待が膨らむ。ありきたりかもしれないけれど、自分を元気づけてくれる、応援してくれる、そんな一冊。

試練とまで思うようなことでも、いい意味で慣れてしまえば、考え過ぎていたなと、あとから自分を笑えるよう。

 

そんな不安を取り除いてできた余白で、さて何を試そうかと、女性としての自分と向き合い、

疎かにしていた自分への労りを楽しむことに期待が膨らむ。

 

余白の中に取り込みたい大切なことへのマインドが、

女性を綺麗に魅せてくれるセルフケアに繋がっているのかもしれない。

 

 

<PROFILE>

草野 桜子 / RIM.ARK ブランドプランナー

ブランド創設初期にチーム参画し、ブランディングやイメージ発信を中心にwebディレクションや店舗内装等を務める。プライベートは一児の母。

Instagram:@sakurako_kusano